シラバス照会

<< 最終更新日:2026年03月31日 >>
基本情報
科目種別 専門教育科目 授業番号 F3027
学期 前期 曜日
科目 日本文化特殊講義<903> 時限 4限
担当教員 橋本 ゆかり 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
JHD-215-1:人文社会学部専門教育科目

担当教員一覧

教員 所属
橋本 ゆかり 人文学科

詳細情報
授業方針・テーマ 〔重要:この科目は、2018年度以降入学者は「日本文化特殊講義<903>」、2017年度以前入学者は「日本文化特殊講義」を履修登録すること。
 人文社会学部人間社会学科の中学校一種免許(国語)、高等学校一種免許(国語)、を希望する者は、当該科目ではなく、「日本文化特殊講義A<903>」を履修登録すること。(学科共通科目(人文社会学部のページ参照))〕

◆『源氏物語』を読む――葵・賢木巻より◆

本授業では、『源氏物語』の主に葵巻・賢木巻を講読する。葵・賢木巻に至るまでの主要な場面も、授業の前半に扱う。『源氏物語』は日本文学史に大きな転換点を作り、後の作品にも大きな影響を与えている。

葵・賢木巻は、『源氏物語』の物語展開の中で、一つの大きな転換点、山場を生み出す巻である。六条御息所と葵の上の車争い、もののけの出現、紫の上の新枕、藤壺の出家など大きな出来事が次々語られていく。
物語読解に際し、語り、舞、もののけ、儀礼、空間、歌ことば、準拠など、場面に応じてさまざまな切り口で読解を試みる。


本授業では『源氏物語』の特質を探ると同時に、読解を通じて、平安文化、平安文学の知識を深める。物語読解の方法を獲得する。

また、『源氏物語』は後の文学作品だけでなく、絵画や能、歌舞伎、宝塚歌劇、映画、近現代小説などさまざまな形で享受されてきた。授業では、『源氏物語』が影響を与えた後の文学・文化についても考えていく。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
・平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎知識を習得すること。
・平安文学・文化の特質を理解し、物語読解の手続きと方法を身につけ、それらを用いて授業で学んだ場面について解読し、論理的に述べることができること。
・『源氏物語』についての特質を学び、理解を深めること。
・古典の作品を通じて、現在を相対化して、今ここを考えるまなざしを手に入れること。
授業計画・内容
授業方法
第1回:ガイダンス、桐壺巻冒頭を読む――冒頭の新しさ、平安京、内裏空間
第2回:光源氏元服と左大臣登場――平安の儀礼とジェンダー、「男」になるとは
第3回:若紫巻の垣間見場面を読む――語りの特質、垣間見・桜の文化史について
第4回:紅葉賀巻冒頭を読む――光源氏の青海波の舞
第5回:花宴巻、朧月夜と光源氏との出会い場面
第6回:葵巻冒頭、六条御息所登場場面
第7回:葵巻、車争いの場面
第8回:葵巻、もののけ出現場面
第9回:葵巻、もののけ出現場面
第10回:葵巻、葵上との別れの場面
第11回:賢木巻、六条御息所と野宮での別れの場面
第12回:賢木巻:六条御息所伊勢下向、斎宮の別れの櫛の儀の場面
第13回:賢木巻:光源氏と朧月夜との密会露見場面
第14回:『源氏物語』とアダプテーション
第15回:まとめ ふりかえり

*以上はあくまで予定であり、学生のみなさんとの対話で順序や内容を入れ替えることもある。
*毎回授業の終わりにコメントを書いてもらう。

*授業時に意見や感想を述べてもらったり、ディスカッションすることもある。


授業外学習 授業前には、授業で読む予定のテキストの箇所を読み、自分で疑問点などを見つけておく。
授業後には、授業で学んだことや興味を持ったことについて資料を探し、考えを深める。
テキスト・参考書等 ◆テキスト
岩波文庫『源氏物語 (二)紅葉賀―明石』(柳井 滋 校注 , 室伏 信助 校注 , 大朝 雄二 校注 , 鈴木 日出男 校注 , 藤井 貞和 校注 , 今西 祐一郎 校注)ISBN:9784003510162


*その他適宜プリントを配布する。

◆参考書
★図書館のジャパンナレッジに新編日本古典文学全集や辞書類が入っています。大いに利用してください。
・橋本ゆかり著『源氏物語の〈記憶〉』(翰林書房)
・源氏物語古注集成(おうふう)
・玉上琢彌『源氏物語評釈』(角川書店)
・『源氏物語必携事典』[別冊国文学1](學燈社)
・『源氏物語必携Ⅱ』[別冊国文学13] (學燈社)
・『王朝物語必携』[別冊国文学32] (學燈社)
・秋山虔編『源氏物語事典』(學燈社)
・新編日本古典文学全集『源氏物語』(秋山虔ほか校注・訳、小学館)
・『源氏物語図典』(秋山虔・小町谷照彦編、小学館)
・(分冊百科)『週間朝日百科絵巻で楽しむ源氏物語五十四帖』(朝日新聞出版、監修:秋山虔、源氏絵監修:・稲本万里子、執筆者:橋本ゆかり、稲本万里子、高田裕彦他)
・『源氏物語必携事典』(秋山虔・室伏信助編、執筆者:橋本ゆかり他)
・『源氏物語事典』(林田孝和・原岡文子他編、執筆者:橋本ゆかり・吉井美弥子他、大和書房)
・『平安大事典』(倉田実編、田坂憲二他著、朝日新聞出版)
・『源氏物語湖月抄(上)増注』(北村季吟著・有川武彦校訂、講談社学術文庫)
その他、参考書は適宜授業時に指示する。


成績評価方法 本授業の到達目標は、「平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を身に付けていること。さらに、物語を読み解く方法を身に付け、それらを用いて、授業で学んだ場面について、論理的分析し述べることができること」である。期末試験70%、小レポート30%で、その到達度合いを測り、以下の通り評価する。

A:平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を正しく身に付けていること。さらに、物語を読み解く方法を身に付け、それらを適切に用いて、授業で学んだ場面について、論理的に特筆すべき水準で述べることができること。
B: 平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を正しく身に付けていること。さらに、物語を読み解く方法を身に付け、それらを適切に用いて、授業で学んだ場面について、論理的にすぐれた水準で述べることができること。
C: 平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を身に付けていること。さらに、物語を読み解く方法を身に付け、それらを適切に用いて、授業で学んだ場面について、論理的に述べることができること。
D: 平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を最低限の水準で、身に付けている。さらに、物語を読み解く方法を身に付け、それらを適切に用いて、授業で学んだ場面について、論理的に述べることについて、最低限の水準を満たしている。
F: 平安文学・文化および『源氏物語』についての基礎的知識を最低限の水準でも身に付けていない。物語を読み解く方法を身に付け、それらを適切に用いて、授業で学んだ場面について、論理的に述べることが最低限の水準を満たしていない。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
授業時に書いてもらうコメントペーパーで。その他授業時に指示する。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
備考