| 授業方針・テーマ |
哲学史、および哲学史研究の哲学をテーマとして、その多様なアプローチを紹介しつつ、それぞれの哲学的なポイントについて考察する。授業全体を通じて、哲学史という試みがもつ現代的な意義と問題を再考するための土台を提供する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
哲学史は学問的な歴史としてどの点に特殊性があるのかを理解することができる。 哲学史のアプローチの多様性を学び、その哲学的および論理的な内実の違いを捉えることができる。 哲学を専攻する学生は、将来的な論文執筆の際に依拠するべき方法論についての基礎的な知識を身につけることができる。
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授業計画・内容 授業方法 |
〈授業方法〉 本科目は講義形式を採用するが、授業内容について議論のきっかけとなる質問、疑義の提示を求める。とりわけ、哲学を専攻する学生は自身の関心と引きつけて授業内容に取り組むことが必要となる。授業では哲学史の哲学についての基礎的な内容を紹介したうえで、その実践として近年の哲学史的なトピックを題材としてその哲学的な意義を考察する。また、授業後半では参加者へのフィードバックを目的として、教員および参加者の哲学史論文や発表を素材として、その手法としての特徴や哲学的な意義を議題としたディスカッションを行う(哲学史を専門とする参加者が少ない場合には、哲学史研究の専門家をゲストに呼び、同様の内容を行う)。また、毎回授業の最後にコメントペーパーを提出することが求められる。
〈授業内容〉 第1回 イントロダクション:哲学史はどのような意味で歴史なのか 第2回 哲学史的アプローチについての代表的な見解1:ローティの区分 第3回 哲学史的アプローチについての代表的な見解2:スキナーとヘンリッヒ 第4回 ヘーゲルの哲学史1:理念としての歴史 第5回 ヘーゲルの哲学史2:理論著作における哲学史 第6回 19世紀における哲学史の制度化とその問題 第7回 哲学史のケース・スタディ1:「分析哲学の哲学史」は可能か 第8回 哲学史のケース・スタディ2:過去の哲学者の差別的見解を道徳的に批判する 第9回 哲学史のケース・スタディ3:哲学史を書き換える。事例としての『女の子のための西洋哲学入門』 第10回 哲学史のケース・スタディ4:哲学史的手法としての再評価。徳倫理学を事例として 第11回 系譜学と哲学史:ニーチェ、フーコー、チャールズ・テイラー、バーナード・ウィリアムズ 第12回 科学史家の哲学史批判:インテレクチュアル・ヒストリーと哲学史 第13回 哲学史研究解題とディスカッション①:教員のプロジェクトを中心にして 第14回 哲学史研究解題とディスカッション②:参加者を中心として 第15回 まとめ
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| 授業外学習 |
指定した参考資料を授業前に読んでおくこと。対象、範囲については毎回の授業で指定する。 |
| テキスト・参考書等 |
適宜必要な資料はプリント配布する。参考資料として以下を挙げる。 リチャード・ローティ「哲学史の記述法――四つのジャンル」(『連帯と自由の哲学』富田恭彦編訳、岩波書店、1988年所収) クエンティン・スキナー『思想史とはなにか: 意味とコンテクスト』半沢孝麿・加藤節編訳、岩波書店、1990年 G.W.F.ヘーゲル『哲学史講義1』長谷川宏訳、河出書房、2016年 メリッサ・M・シュー・キンバリー・K・ガーチャー編『女の子のための西洋哲学入門』三木那由他・西条玲奈監訳、フィルムアート社、2024年
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| 成績評価方法 |
レポート 70%、授業への関与 30%の割合で評価する。 レポートについては、哲学史的叙述がどのような意味で歴史的であるのかを理解していること、またその哲学的な意義について自らの見解がのべられていることを評価項目とする。
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問の受付は kibaco 又はメールで受付ける。メールアドレスについては初回授業時に共有する。
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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| 備考 |
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