| 授業方針・テーマ |
《聴覚メディアと空間表象》 19世紀以来のレコード音楽(録音を前提として製作される音楽)の歴史において、音響現象に付随する「空間性」をいかに再現するかという課題は、音楽家やエンジニア、そしてリスナーにとって、長いあいだ強い関心の的であり、またその達成の希求それ自体がレコード音楽の歴史を構成してきたと言って過言ではない。この授業では、「音の空間性を表象すること」がどのように求められ、実現され、また意味づけられてきたのかを、テクノロジー・産業・オーディエンスなど複数の観点から系譜学的にたどるとともに、そこに伏在する思想的背景を読み解いてゆく。
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習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
レコード音楽に付随する「複製」性の問題を、より深く、また広がりをもって理解するための知識と教養を身につける。加えて、テクノロジーを陰で支える思想的・認識論的背景への意識の向上をめざす。
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授業計画・内容 授業方法 |
第1回 イントロダクション 第2回〜第3回 19世紀の聴覚メディアと空間表象 第4回〜第5回 音知覚の空間性をめぐる19世紀の科学と思想 第6回〜第7回 レコード音楽と空間表象(1)1930-40年代の技術開発 第8回〜第9回 レコード音楽と空間表象(2)1950年代におけるステレオ・レコードの登場とその普及 第10回〜第12回 レコード音楽と空間表象(3)1970年代以降の「両耳の濫用」 第13回〜第14回 21世紀の聴覚メディアと空間表象——変容する聴覚観・人間観・身体観 第15回:まとめ
【授業方法】 講義形式。コメントカードに書かれた受講者の見解や感想も講義内容に反映されるので、しっかり記述してもらいたい。 |
| 授業外学習 |
配布物に記された諸概念、およびあらたに学習した知識の意味内容を明確に把握したうえで、次回授業に臨むこと。 |
| テキスト・参考書等 |
教科書は指定しない。プリント等を適宜配布する。参考文献はeラーニングシステムkibacoを通じて閲覧してもらう。 |
| 成績評価方法 |
平常点50%、中間レポート+期末レポート50%。 なお平常点は、出席およびコメントカードの記述内容によって評価する。中間レポートを提出しない者には期末レポートの提出を認めない。 大学院生が本科目を専攻に準ずる科目として履修する場合は、追加の課題等を課し、より高度な基準で成績評価を行う。
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは設定しない。直接質問したい場合は随時受け付けるので、事前にメールでアポイントメントをとること。メールアドレスは教室で伝える。
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
授業で紹介する視聴覚コンテンツやイヴェント、テクストには、可能な限り直に触れること。
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| 備考 |
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