| 授業方針・テーマ |
【Academic Studies in English: Media】Level: Intermediate~Advanced 『マンガ・アニメを通じて、留学生と考える現代日本文化』 漫画やアニメなどのポピュラーメディア作品を手がかりに、現代日本社会の価値観や葛藤を英語で読み解きます。
担当教員の専門性を活かし、文学・哲学という異なる視点から作品と日本文化を考察します。 - 文学パート(中村担当)では、『ベルサイユのばら』のような作品を例に、ジェンダー・身体・歴史表象・に関する文学・文化研究的な視点から作品を読み解きます。 - 哲学パート(佐藤担当)では、たとえば萩尾望都や藤子・F・不二雄の短編や、 サイボーグ/AI を扱う作品などを用いて、人格の同一性・価値観の転換、AI の心・倫理といった哲学的テーマを中心に扱います。 また、教室内での学びにとどまらず、マンガ・アニメ・キャラクター文化と関わりの深い場所へのフィールドワークを通じて、「作品世界」と「現実の日本社会」のつながりやズレを、国内学生と留学生の混成グループで実体験を通じて考察します。
--------------- Academic Studies in Englishに属する授業群 (ASE Series) では、高いレベルの英語の学習を通じて、現代社会を深く理解し、また自身の考えを発信できるようになる力を涵養します。本授業では、特に、英語を使用した議論の現代的なルールや作法を理解し、自分の考えを英文で論理的に表現する能力を身につけます。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
(1)知識・理解(現代日本文化・ポップカルチャー) - マンガ・アニメ作品のストーリーだけでなく、それが制作された歴史的・社会的背景、産業構造、ファン文化(「推し活」など)についての基礎的な知識を得る。
(2)分析・批判的思考 - SF的な世界観や歴史劇、恋愛物語など、複数の作品を題材に、それが内包する深いテーマを自分の言葉で整理できる。 -- あたりまえのものとして受容されているポピュラーメディア作品を批判的に分析、考察し、新たな知見を発信するための視点と方法を身につける。
(3)言語運用(英語での説明・議論・プレゼン) - 現代日本文化やマンガ・アニメ作品について、英語で概要を説明し、自分の意見を述べることができる。
(4)異文化理解・異文化間コミュニケーション - 留学生との協働作業を通じて、「日本文化の当事者」として自文化を説明する経験を積むと同時に、他者の視点から日本のポップカルチャーや日常文化を捉え直す。 - 異なる文化背景を持つメンバー間で、意見の違いを尊重しながら議論を進めるための、基本的なコミュニケーションスキルを身につける。
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授業計画・内容 授業方法 |
授業計画・内容: ※扱う作品や訪問先は状況によって調整する場合があります。
第1回 ガイダンス・導入 授業の目的・進め方・評価方法の説明。受講者の背景共有、グループ編成、扱う作品とフィールドワークの概要紹介。
第2–3回 哲学パート①:価値観の転換と他者理解(佐藤) 藤子・F・不二雄のSF短編などを手がかりに、「価値観の転換」「立場の反転」「他者理解」をテーマに英語で議論する。
第4–5回 文学パート①:ジェンダーと歴史表象(中村) 歴史を題材にした少女マンガ作品などを手がかりに、ジェンダー・身体・歴史表象の読み方を学び、国内生・留学生の感覚の違いも含めて議論する。
第6–8回 フィールドワーク マンガ・アニメ・キャラクター文化に関わる施設 (例:サンリオピューロランド、藤子・F・不二雄ミュージアム等)を訪問。 混成グループで空間デザイン、キャラクターの扱い、来場者のふるまいなどを観察し、写真・メモをもとにフィールドノートを作成する。
第9回 フィールドワークの振り返り 各グループがフィールドワークの観察結果を共有し、「日本文化」「オタク文化」「キャラクター産業」について感じた点を整理する。前半で扱った作品との共通点・相違点を確認し、最終発表の方向性を話し合う。 第10–11回 哲学パート②:サイボーグ/AI・監視社会と倫理(佐藤) サイボーグやAIが登場する作品、近未来SF作品などを用いて、 AIの心・人格・責任、監視と安全、秩序と自由などの哲学的問題についてディスカッションする。
第12–13回 文学パート②:恋愛・アイデンティティと現代日本文化(中村) ボーイズラブ作品を例に、ジェンダー役割、自己表象、ファンダム(推し活)などをテーマに議論し、Final Presentation に向けて作品・フィールドワーク・自分たちの問題意識を整理する。
第14–15回 Final Presentations 国内生+留学生の混成グループによる英語での最終発表。 作品分析とフィールドワークの観察を統合し、日本文化イメージと実際の経験のズレ/接点について考察する。質疑応答と全体コメント。
授業方法: •授業は、国内学生と留学生を混ぜた小グループ(2〜4名程度)を基本単位として進めます。 •指定されたマンガ・アニメ作品や関連資料を事前に視聴/読書したうえで、教員によるミニレクチャー、グループディスカッション、ワークシート作成等を行います。 •授業中の共通言語は英語としますが、必要に応じて日本語も補助的に用いながら、互いに意味を確認しつつ議論することを認めます。 •フィールドワークや Final Presentation も、原則として混成グループ単位で行い、作品分析と現地観察を組み合わせたプロジェクトとしてまとめます。 |
| 授業外学習 |
•指定された作品(マンガ・アニメ)や関連文献を事前に視聴・読書し、簡単なメモやワークシートを作成して授業に臨むこと。 •フィールドワーク後には、グループでフィールドノートを整理し、最終発表に向けて資料・スライド等を準備すること。 •目安として、毎週60分程度の授業外学習時間が必要である。 |
| テキスト・参考書等 |
•指定の教科書は使用しません。 •扱う作品や、補助的な資料・論考は、開講時および学期中に教員から指示します。 |
| 成績評価方法 |
授業参加・ディスカッション・小課題:30% ・指定作品・資料の事前視聴/読書の有無、授業中の発言やグループワークへの貢献、簡単なリアクションペーパーやワークシートへの取り組みを総合的に評価します。 フィールドワーク+フィールドノート・振り返り:30% •フィールドワークへの参加態度、混成グループでの協働、観察にもとづくフィールドノート(グループまたは個人)の内容を評価します。 •Final Presentation(グループ発表+個人の貢献):40% •グループによる英語の最終発表を、内容、構成、英語表現、スライドや資料の工夫、質疑応答への対応などの観点から評価します。プレゼン準備および当日の役割分担における個人の貢献度もあわせて考慮します。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
•質問や相談は、授業中および授業後に随時受け付けます。 •オフィスアワーやメールアドレス等の詳細は、開講時に案内します。 •Final Presentation の準備に関する個別相談も歓迎します。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・A0930とA0967は同内容の授業であるためどちらか一つしか履修できません。 ・本授業に関心を持たれた、あるいは本授業を既に履修されて得られるものが多かったと感じられた学生の方々には Academic Studies in English (ASE Series) の他の授業の履修も推奨します。 ・本科目の履修者は、学習成果を確認するために1月に実施予定のTOEIC(教務課主催)を受験することができます。12月頃に教務課より履修者に通知するので内容を確認してください。 |
| 備考 |
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