シラバス照会

<< 最終更新日:2026年04月01日 >>
基本情報
科目種別 授業番号 A0109
学期 前期 曜日
科目 基礎ゼミナール 時限 5限
担当教員 本間 猛 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
GAA-101-3:全学共通科目

特別申請科目

担当教員一覧

教員 所属
本間 猛 人間社会学科

詳細情報
授業方針・テーマ 【編み物の言語学および編み物の○○学】
編み物においては、デザイナーは自らが考案した編み物を「編み図」または knitting pattern を用いて示し、編み手はそれらに基づいて、編み物を完成させる。デザイナーは、編み図 (knitting pattern) を用いて、具体的な編み物を概念として示し、編み手に伝えていると言える。このプロセスは、我々が自然言語を用いて、話し手が、具体物を概念化し、また、聞き手がそれを読み取り(聞き取り)、自身の心に表象する仕組み (統語論、意味論) と酷似している。編み図や knitting pattern を構成する要素は、言語で言えば、音声・音韻にあたる。そこで、この類似点を捉え、言語学的なアプローチで編み物を学問してみる。ところで、日本の編み物文化では、編み物のデザインは「編み図」を用いて示されることが多い。一方、欧米では、knitting pattern を用いるのが一般的である。この2つの文化の比較・対照を試みる(対照編み物言語学の試み)。また、受講者は、自身の興味にしたがって、編み物を既存の学問体系から捉える試みを行う。例えば、「編み物の社会学」や「編み物の物理学」などが考えられる。

この試みによって、受講者はアカデミック・スキルを身につけることができる。アカデミック・スキルとは、あるテーマについて、実践に基づき、文献や資料を調べ、考えを整理し、研究協力者との討論を通して、新たな知の体系を提示するプロセスである。

習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
・編み物の実践を通して、未知の記号体系(編み図や knitting pattern) を読み解く力を身につける。(理解力)
・自ら調べ、考えて、他者に伝える力を育てる。(知識の探求力、論理的思考力)
・自分の考えを伝え、また、他者と考えや意見を交換する力を身につける。(コミュニケーション能力)
・自分とは異なる興味や関心を持つ者と知り合い、友人となる力を身につける。(人間力)
授業計画・内容
授業方法
第1回 基礎ゼミナールガイダンス
第2回 授業の進め方、自己紹介
第3回 アイスブレイクのためのグループワーク
第4回 言語学入門
第5回 編み物基礎 (1) 編み物道具、編み図
第6回 編み物基礎 (2) knitting pattern
第7回 編み物の実践 (1) 作り目、表編み、裏編み
第8回 編み物の実践 (2) ガーター編み、メリヤス編み
第9回 編み物の実践 (3) 作品選び
第10回 編み物の実践 (4) 作品製作
第11回 編み物の言語学 (1) グループディスカッション
第12回 編み物の言語学 (2) グループディスカッション
第13回 学生発表 (1)
第14回 学生発表 (2)
第15回 まとめ
上記の予定は、変更の可能性がある。
前半は教員による講義の割合が高く、後半に向けて、徐々に学生に主導権が移行する。
授業外学習 授業内容の復習、テキストの精読、発表の準備、調査の実施、レポート執筆など。
自発的に調べたり、グループ・メンバーと協働したりして、授業準備をすることが求められる。
また、学期末までに編み物作品を完成させる。平均して週2時間程度かかるであろう。
テキスト・参考書等 E. Brown (著) Knitting For Beginners: The A-Z Guide to Have You Knitting in 3 Days (2015年 Kindle 版) (ペーパーバック版もあるが、Kindle 版の方がカラーで見やすい。)
他は、授業内で適宜示す。
成績評価方法 各回の授業における能動的・協力的な参加:40%
発表の内容:20%
レポート:20%
作品:20%
質問受付方法
(オフィスアワー等)
質問については、授業中、及びその前後に受け付ける。メールでも可能。オフィスアワーについては、初回授業で指定する。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
この授業の講師は、言語学を専門とし、実践英語も担当し、また、編み物を趣味としている。英語で書かれた編み物の本を読み解き、編み物言語学という新しい分野を模索している。受講生に、編み物の経験は問わないつもりではあるが、経験がある方が、授業を楽しめると思う。
備考