授業方針・テーマ |
「土壌の生成過程・分布」と「地形・地質・植生・気候・人為などの地理的因子」の関係について学び、土壌生成分類学(ペドロジー)の基礎を理解することを目指す。前半の講義で学習した土壌の特徴については、学外実習にて土壌標本を実際に観察することでさらに理解を深める。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
土壌の成り立ちおよび土壌の分布を地理学的な視点から考察できる知識を習得する。 また、地球環境、生態系、農業生産現場における土壌資源の機能および重要性を理解する。 |
授業計画・内容 授業方法 |
1. 土壌の生成と分布 2. 土壌の分類 3. 土壌生成因子 4. 成帯性土壌の生成(気候因子による土壌の分布) 5. 成帯内性土壌の生成Ⅰ (地形・地質因子による土壌の分布) 6. 成帯内性土壌の生成Ⅱ (人為因子による土壌の分布) 7. 土壌の物理性 8. 土壌の化学性 9. 土壌の機能 10. 農業生産現場で活用される土壌地理学の知識 11. 日本土壌インベントリーについて(学外実習@農業環境インベントリー展示館、茨城県つくば市) 12. 土壌標本から識別特徴をよむ(学外実習@農業環境インベントリー展示館、茨城県つくば市) 13. 土壌標本から特徴層位をよむ(学外実習@農業環境インベントリー展示館、茨城県つくば市) 14. 日本の土壌情報(学外実習@食と農の科学館、茨城県つくば市) 15. 世界の土壌情報 (学外実習@食と農の科学館、茨城県つくば市)
7/19(土)および7/26(土)は講義室での授業を行う。 7/31(木)は農研機構 農業環境インベントリー展示館(茨城県つくば市)にて土壌標本を観察したのち、食と農の科学館(茨城県つくば市)にて最新の農業生産現場における土壌情報利用について学習する。
農業環境インベントリー展示館 (茨城県つくば市3-1-3): https://www.naro.go.jp/laboratory/niaes/contents/inventory/index.html
食と農の科学館 (茨城県つくば市3-1-1):https://www.naro.go.jp/tarh/
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授業外学習 |
事前にkibacoにアップロードした資料をダウンロードし,内容を確認しておくこと。授業中または事前に出された質問事項の回答に際し,授業資料に記載された参考図書などを参考にすること。授業ではkibacoに投稿された解答や授業中の質問への回答に応じて論議を進める。 |
テキスト・参考書等 |
参考図書:「土壌学の基礎」―生成・機能・肥沃度・環境 松中照夫著 (農文協)、土壌地理学 浅海重夫編 (古今書院)、日本の土壌事典 分布・生成から食糧生産・保全管理まで 日本土壌肥料学会・日本ペドロジー学会 監修 (朝倉書店)。この他に授業資料作成に用いた文献は講義内で紹介する。 |
成績評価方法 |
課題: 講義内容に関してのレポート(50%)、実習内容に関してのレポート(50%) 土壌生成論を理解し、土壌の成り立ちについて考える |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
kibacoに記載されたメールアドレス |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
地理学概説Ⅰ,地理環境科学実習Ⅱ,植生地理学,環境地理学 地理環境学科の学習・教育到達目標との対応:D-5 |
備考 |
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