授業方針・テーマ |
20世紀フランスを代表する哲学者・現象学者モーリス・メルロ=ポンティ(1908-1961)の哲学を、「対決」という切り口で考える。哲学とは、驚きや違和感を起点として時代や地域を超えた真理を問う活動だが、その真価は創造的な思想の内容にのみあるのではない。それと不可分に、伝統的思考や先達の思想家たちの主張を検討する哲学者の、議論の仕方や姿勢も重要である。では、「両義性」の哲学者とも称されるメルロ=ポンティは、どのような対決をおこなったのか。彼が生きた時代の歴史的・社会的背景や同時代の哲学を確認したうえで、『行動の構造』や『知覚の現象学』などの著書を丁寧に読み解き、それについて議論する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・20世紀のフランス哲学の基本的な流れについて、論理的に説明できるようになる。(専門分野の知識・理解) ・授業の各回で、ある主題について問いを立て、議論する力を養う。(論理的思考力、コミュニケーション能力) ・目標:自分が選んだ主題について先行する主張を検討し、一つのレポートを完成させる。(総合的構成力)
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授業計画・内容 授業方法 |
第1回 ガイダンス・解説:メルロ=ポンティと20世紀フランスの歴史的状況 第2回 導入1:「現象学」の登場 第3回 導入2:「現象学」という哲学 第4回 『行動の構造』読解1:VS反射学説 第5回 『行動の構造』読解2:ゲシュタルト心理学 第6回 『知覚の現象学』読解1:VS「感覚」・「注意」・「判断」 第7回 『知覚の現象学』読解2:VS機械論的生理学 第8回 『知覚の現象学』読解3:VS古典的心理学 第9回 『知覚の現象学』読解4:言語 第10回 『知覚の現象学』読解5:空間性 第11回 『知覚の現象学』読解6:物の実在性 第12回 『知覚の現象学』読解7:他人の存在 第13回 『意味と無意味』読解1:VSマルクス主義 第14回 『意味と無意味』読解2:文学・絵画論 第15回 まとめ:1940年代以降のメルロ=ポンティ哲学の展望
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授業外学習 |
復習として、配布プリントおよび該当するテキストの部分を熟読し、疑問点を考える。 |
テキスト・参考書等 |
テキストは適宜プリントを配布する。 参考書:加賀野井秀一『メルロ=ポンティ 触発する思想』、白水社、2022年.
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成績評価方法 |
授業への関与(40%)とレポート(60%)により総合的に評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業の前後に受け付ける。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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