シラバス照会

<< 最終更新日:2025年03月31日 >>
基本情報
科目種別 都市環境学部専門教育科目 授業番号 K0030
学期 前期 曜日
科目 地誌学概説 時限 3限
担当教員 滝波 章弘 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
UGG-211-1:都市環境学部専門教育科目

担当教員一覧

教員 所属
滝波 章弘 地理環境学科

詳細情報
授業方針・テーマ 自然環境、社会文化、政治経済の影響を受けた世界の諸地域の事例を取り上げながら、地誌学的アプローチの可能性を考えていきます。その際、先住民やマイノリティやグローバルサウスに重点を置きます。併せて、人文社会科学の枠組みにおいて、どのようなものが地誌学的な素材として使えるかも示していきます。 なお、レポートの分量が多いので、充分に考えてから登録ねがいます。また、連絡はkibacoで行ないますので、履修を予定している人は、全員必ず初回授業の3日前までにkibacoに自己登録をしておいてください。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
世界の諸地域の現実や事象に対して、地誌学的な立場からいろいろな切り口や捉え方があることを知り、それを応用できるような力を養うとともに、さまざまな空間的スケールにおいて、人間と自然と社会の関係性を理解しつつ、既成の地域像にとらわれない見方の獲得を重視します。
授業計画・内容
授業方法
次のテーマを予定していますが、内容や順番が一部変わることもあります。
⓪似た事象に対する複数の地図表現、①アイヌ文化の継承と意義、➁5つの地域区分概念とそれぞれの特徴、③地図的スケールと地理的スケール、④セトルメントパターンの環境可能論、⑤空間的セグリゲーション、⑥文化相対主義と社会構築主義の交錯、⑦場所アイデンティティの諸様態、⑧南米アマゾン熱帯雨林の開発・破壊・保護、⑨東アフリカの例から考えるオーセンティシティ、⑩欧州連合とヨーロッパの地域間格差、⑪パレスチナ占領地に見る領域性、⑫太平洋島嶼地域での自然のフォークタクソノミー、⑬北極圏のイヌイットとカナダ準州、⑭中南アメリカのコーヒー栽培と生活、⑮西アフリカのバオバブとその役割。
なお、履修者は、授業開始前日までに必ずkibacoを見て、自己登録しておくことが求められます。また、授業期間中も定期的にkibacoをチェックすることが求められます。
授業外学習 授業で取り上げた内容について、記憶のあるうちに自分で補足しながら整理し、その上で可能ならば、授業で扱ったテーマに対してどのような事例、考え方、アプローチが他にあるかを考えてください。
テキスト・参考書等 各回ごとに授業担当者が作成したオリジナルのプリントを配布します。参考図書として、①「世界地誌シリーズ」(朝倉書店)、②「朝倉世界地理講座」(朝倉書店)、➂「ベラン世界地理大系」(朝倉書店)の各巻を挙げておくので、関心がある人は目を通すといいと思います。授業中に出てくる地域や場所の基本情報を知るには、➃「世界地名大事典」(朝倉書店)の各巻が参考になります。また、⑤ナショナルジオグラフィック誌日本語版サイトも、世界の現実や情勢を知る上で参考になります。
成績評価方法 合計1万字前後を予定している課題レポートや総合レポートで評価しますが、場合によっては質疑応答への参加姿勢も加味します。レポートは独自性と理解度を重視して採点し、全レポートを提出した場合のみ採点対象とします。授業内容や図書・論文・インターネット情報等をまとめただけのレポート、およびそのように見えるレポートは採点対象になりません。また、全て提出しても、レポート内容が不十分な場合や独自性が乏しい場合は成績「不可」となるので、ご注意ねがいます。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
オフィスアワーは水曜1限ないし水曜昼休み。質問がある場合は、kibacoのメッセージ機能を使ってください。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
この授業は2年次以上が対象です。4年次に履修して、教育実習や就職活動で数回欠席する場合は、別にレポートを課すので、できるだけ3年次までに履修することが望ましいです。
地理環境学科の学習・教育目標との対応:B-2。
取り上げる事例のほぼすべてが海外地域です。テーマは異なりますが、日本の諸地域は「地域環境の人文地理」で扱います。両科目を履修すると、地誌的アプローチの理解が深まります。
備考