授業方針・テーマ |
サイバーセキュリティに関する現在の法状況を概観する。現代社会の必須の基盤であるサイバー空間の安全と、サイバーを利用した社会状況の変化に伴う新たな法的課題のうち、いくつかのテーマを取り上げて、考えていくことにしたい。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
サイバーセキュリティと法的課題に関する新たなテーマを主たる対象として考察し、あわせて法解釈論の理解をもさらに深めることを目的とする。 一般的な能力として、法的・論理的思考力を涵養すること、文書作成能力等を涵養すること等も目指す。 |
授業計画・内容 授業方法 |
以下の内容で行う。状況変化の激しい領域でもあることから、講義の進行状況なども勘案しつつ、順序や内容について、多少の変更がありうる。
第1回 イントロダクション-サイバーセキュリティ法領域の概要 第2回 サイバーセキュリティ人材・技術情報管理認証制度等 第3回 企業経営・組織運営とサイバーセキュリティ 第4回 インシデントの発生と関係当局との法的関係 第5回 個人情報保護法とサイバーセキュリティ 第6回 営業秘密等の保護とサイバーセキュリティ 第7回 電気通信事業法・プラットフォームの規制・本人確認に関する法令・電話番号管理等 第8回 デジタルフォレンジック・民事訴訟等における法的対応 第9回 不正サクセス禁止法・不正プログラムと刑事処罰 第10回 インターネット利用の不正行為と法的対応⑴─誹謗中傷問題等 第11回 インターネット利用の不正行為と法的対応⑵─AIの利用と悪用 第12回 インターネット利用の不正行為と法的対応⑶─特殊詐欺・匿名流動型犯罪グループ等 第13回 刑事手続法をめぐる諸問題 第14回 重要インフラ分野の規律と安全保障・アクティブサイバーディフェンス 第15回 サイバーセキュリティと国際法 |
授業外学習 |
予習については、講義終了時に次回予定を説明するので、それに合わせて参考書等に目を通してから講義に臨むこと。 復習については、講義終了時に復習ポイントを説明するので、レジュメ等を使いつつ理解の定着を図ること。 |
テキスト・参考書等 |
・教科書は指定しない ・教科書に準ずる参考書 NISC『サイバーセキュリティ関係法令Q&AハンドブックVer.2.0』(2023年)DL可能 ・参考書 増島雅和=蔦大輔『事例に学ぶサイバーセキュリティ-多様化する脅威への対策と法務対応』(2020年) 鎮目征樹ほか『情報刑法Ⅰサイバーセキュリティ関連犯罪』(2022年) 中谷和弘ほか『サイバー攻撃の国際法―タリン・マニュアル2.0の解説【増補版】』(2023年)など |
成績評価方法 |
学期末の筆記試験による。(100%) |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワー・連絡先については、初回講義時に説明する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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