授業方針・テーマ |
16世紀後半以降の自然科学が社会の中でどのように誕生し、発展してきたのかを物理科学を事例にしてわかりやすく解説する。 この講義ではルネサンス期以降の科学(物理科学)を扱うが、その前提となる古代・中世における研究の成果はそれぞれ関連する箇所において簡潔、平易に解説する。また、自然科学の用語のほか自然科学史などで使用する独特の用語を用いる場合もあるが、その場合にもなるべく易しい言葉で解説を加えるつもりである。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
ルネサンス以降の物理科学がそれぞれの歴史的社会の中で展開してきた様子を、経済や政治また時代思想などと関連させながら具体的に説明できる。 物理科学の発展にかかわる社会的・制度的・思想的要因について知識を深めるとともに、現代科学(物理科学)のもつ特徴や意味が考えられるようになることをめざす。 |
授業計画・内容 授業方法 |
【授業計画と内容】 第1回 ガイダンス+α 第2回 大航海時代とコペルニクスの天文学 第3回 ケプラーと惑星運動の理論 第4回 ガリレオと天文現象の研究 第5回 ガリレオと力学現象の研究 第6回 「真空」および大気圧の探究 1 第7回 「真空」および大気圧の探究 2 第8回 ニュートンと光学研究 第9回 ニュートンの力学研究とその受容過程 第10回 産業革命と熱現象の研究 1 第11回 産業革命と熱現象の研究 2 第12回 自然諸現象の関連性の認識 第13回 産業革命と電気・磁気現象の探究 1 第14回 産業革命と電気・磁気現象の探究 2 第15回 まとめ 【授業方法】 講義を中心とした授業を実施するが、授業内容に関連した質問を講義のはじめに適宜投げかけるので答えられるようにしてほしい。
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授業外学習 |
講義終了時に次回の講義範囲を簡単に通知するので、次回の授業範囲で使われる専門用語の意味などを調べておくこと。また、上の授業方法でも述べたが、投げかけられた質問にきちんと答えられるように、講義ノートの内容などをしっかり理解しておくこと。 |
テキスト・参考書等 |
テキストは使用しないが、理解を助けるために、必要に応じてプリント類を配布する。参考書として、渋谷・河村・小林・徳元・北林共著『科学史概論』(ムイスリ出版、2010年)を挙げておく。 |
成績評価方法 |
期末試験と課題提出(最低1回)により評価する。期末試験70%、課題提出30%を目安とする。期末試験については、講義内容の基本的理解ができているかの確認を主眼とする。また、課題については、授業で扱った範囲を越えて、自分で調べたり考えたりするような問題も出題する。なお、詳細は第1回目のガイダンスで話をするので,履修者は必ず出席すること。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業終了後に教室ないし講師控室でしてください。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
科学史Bの受講をすすめる。 |
備考 |
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