シラバス照会

<< 最終更新日:2025年03月30日 >>
基本情報
科目種別 教養 / 文化・芸術・歴史 授業番号 X0031
学期 前期 曜日
科目 アジアの歴史と社会・文化 時限 2限
担当教員 前田 弘毅 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
GBB-107-1:全学共通科目

担当教員一覧

教員 所属
前田 弘毅 人文学科

詳細情報
授業方針・テーマ ユーラシア大陸には様々な文明圏が交錯する地域が存在する。こうした境域地域の歴史と現在の姿についてアジア史/ユーラシア史の文脈から理解を深める。「世界のつながり方」を歴史と地誌を中心に学習する。東から順にモンゴル、ジョージア/グルジア、トルコの歴史を具体的に取り上げる。また、スペイン(特にアンダルス)等イスラーム世界とヨーロッパ世界の境域地域にも触れる予定である。遊牧帝国、オリエント/イスラーム、東方キリスト教世界など、日本ではあまり知られていないが世界史や今日の世界情勢を知る上できわめて重要な地域・トピックを解説する。また、現在の社会の姿や食文化の紹介なども通して、現地の歴史と文化について具体的に学ぶ。なお、地図などをのぞいて担当教員が自ら撮影した図像資料を主に用いて説明する。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
ユーラシア大陸における様々な言語・文化・宗教に関する知識を習得することが出来る。アジア史/ユーラシア史を中心に境域の歴史を把握し、文明の盛衰や複雑な民族アイデンティティのあり方など、地域に対する理解を深めて、地域を多層的な文化的重なりと、相互連関の中で捉えることが出来るようになる。なお、直接ウクライナやパレスチナにおける戦争など時事問題を扱うことはないが、その前提となる環黒海地域や中東を含めたユーラシア史の理解を深めることができる。
授業計画・内容
授業方法
第1回 ガイダンス もう一つの世界史~境域からみるユーラシア史の魅力
第2回 モンゴルの地理、歴史と現在
第3回 かつて遊牧民が世界を制覇した 遊牧民から見た世界史
第4回 モンゴル帝国とその遺産
第5回 ジョージア/グルジアの地理、歴史と現在
第6回 イスラーム帝国とキリスト教王国の間 ジョージア/グルジア王国の盛衰
第7回 小国から出て越境する異人たち 奴隷軍人から見た世界史
第8回 境界地域研究の中間総括
第9回 トルコの地理、歴史と現在
第10回 イスラームは前近代最強の「普遍」だった 近世第二オスマン帝国
第11回 近代・西欧化パラダイムを巡って もう一つの「普遍」との出会いと葛藤
第12回 ギリシア正教の秘境アトス紀行
第13回 境域としての地中海~スペイン・アンダルス(アンダルシア)の地理、歴史と現在
第14回 境域としてのイラン・フーゼスタンの地理、歴史と現在
第15回 全体のまとめ、課題の提出
授業外学習 授業で扱う地域とテーマについて、よく予習し、授業後には復習した上で、関連する参考文献に目を通すこと。
テキスト・参考書等 【テキスト】
テキストは使用しない。資料を配布する。参考文献は、授業中に紹介する。

【参考書・参考資料等】
チャールズ・キング『黒海の歴史ーユーラシア地政学の要諦における文明世界』(明石書店、2017年)
特に購入する必要はないが、目を通しておけば授業の理解の助けとなる。その他の参考文献については、授業中、適宜指示する。
成績評価方法 授業内で行うリアクションペーパー(授業のまとめと考察等)の提出を複数回求める(評価の40%)。授業に関連する図書を取り上げ、批評をまとめた中間及び期末レポートないし授業内試験(それぞれ評価の30%)。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
質問等がある場合はメールで受け付けます。メールアドレスについては初回授業時に伝えます。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
例年の履修状況および、科目の性格上、3年以上の履修については事前レポートを課す等の制限を加える。
備考