授業方針・テーマ |
この授業では主に、イギリスの研究者によって書かれた映画学*の入門書から「ハリウッド映画」の定義と歴史に焦点を当てた章の講読を行います。ハリウッドはアメリカ映画産業の中心地であり多くの映画制作会社の拠点として知られていますが、いつ頃からどのような経緯を経てこんにちの地位を築いたのでしょう。またハリウッド映画とはいったいどのような映画を指すのでしょう。受講にあたって特別な予備知識は必要ありません。みなさんがこれまでに学んでこられた単語や熟語、構文などの知識を駆使し、文化現象としての映画について理解を深めていきましょう。後期は1970年代以降ハリウッドの映画産業がどのように変化し、ビジネスモデルを進化させたのかを学びます。特に、ブロックバスター映画やフランチャイズの登場がどのように重要な役割を果たしたかに注目していきます。さらに21世紀における映画業界の急速な技術革新と、その影響について学んでいきます。特に、デジタル化やインターネットの普及が映画の制作や視聴方法にどのように影響を与えたのかを探っていきます。 *Film studies / 映画学は、映画に対する理論的、歴史的、批評的な取り組み方を学び、個々の映像作品そのものの理解にとどまらず、製作、配給、興行・上映、観客の鑑賞行動様式といった一連の営みについて、その芸術的、文化的、経済的、政治的な含意を探究する学際的な研究分野です。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・語彙力と論理的思考力を高める。 ・言語の背景にある文化・歴史・倫理などを深く理解し、知的視野を拡げる。 ・専門教育における学習に必要な英語力の基礎を身につける。 ・毎回の予習を十全に行うことにより、自ら進んで英語学習に取り組む習慣を身につける ・文化現象としての映画の理解に必要な基本的概念についての知識を身につける
|
授業計画・内容 授業方法 |
【後期】 第1−3回 ‘Eating Hollywood: Jaws’ 第4ー5回 ‘Deciphering agent-speak: Packaging, high concept and synergy’ 第6回 第5回までのおさらい 第7−8回 ‘Acting like kids: Family franchise fun’ 第9−10回 ‘Behaving like grown-ups: Indiewood’ 第11回 第10回までのおさらい 第12ー15回 ‘The Rise of National Theatre Chain: Balaban & Katz’
|
授業外学習 |
授業前にKibaco上にて資料を配布し予習箇所を指定します。該当箇所の文章について、資料の語注や解説・図版を参考にして自分なりに本文の解釈をし、わからない部分を明確にした上で授業に臨んでください。具体的には:
1) 指定個所の英文をとおして読んでみる。この時点では概要をつかむのが目的であるため、単語等わからない箇所には印をつけておくにとどめる。 2) 文章中のわからない単語や文法を調べる。単語を調べる際は次の項目を確認すること: 品詞; 代表的な意味と使いかた・例文; 関連語句 3) 段落ごと、および文章全体について、自分なりの解釈を簡略に書き留める。
|
テキスト・参考書等 |
テキストは下記文献の該当箇所を授業時間内に配布します。また参考図書については適宜授業内に、あるいはKibaco を通して指示します
James Cateridge, ‘Chapter 9: Bringing Hollywood into Focus’ and ‘Chapter 16: Outliving Celluloid: Cinema in the 21st Century,’ in Film Studies for Dummies. John Wiley & Sons, Inc.,: Hoboken, New Jersey. 2015.
Douglas Gomery, ‘The Rise of National Theatre Chain: Balaban & Katz,’ in Shared Pleasures: A History of Movie Presentation in the United States. British Film Institute: London. 1992.
|
成績評価方法 |
専門課程で学ぶために必要な語彙力や思考力を身につけていることを試験(学期末試験)によって確認する(70%)。英語を通じた知識の獲得・拡充に努めていることを授業への取り組み態度(積極的な質問・発表等)で示し、それを評価する(30%)。理由の如何にかかわらず、授業開始後の30分以上の遅刻、および授業終了30分以前の早退は欠席とみなし、遅刻・ 早退3回で欠席1回とみなす。5回以上欠席した者は成績評価の対象から外す。ただし、 忌引、大学教育センターが証明書を発行する授業関連の実習、感染症による出席停止を理由とする欠席に関してはこの限りではない。
|
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問は授業時間中あるいはKibacoのメッセージ機能をとおして受け付けます。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
|
備考 |
|