授業方針・テーマ |
基本的にデータベースは,多くの利用者が共有する大量データを格納管理するのに不可欠なシステムである.最近ではデータベース管理システムは,データマニング・データ解析,ビッグデータ応用で対象となる大量データの効率的管理にも利用されている.データベースから利用者が求める情報を柔軟に検索することのできる問い合わせ言語であるSQLやその実現手法,その基盤となる考え方について説明する.特に卒業後に社会で出会う,情報処理技術者が修得すべき基本技術の一つとして,教科書を使いながらわかりやすく講義する. |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
データベースに関する以下の項目を取得する. ・データベースの基本概念 ・関係データベースを中心にしたデータ構造,データ操作,データ制約 ・データベース問い合わせ言語SQL ・データベース管理システムの実現方式 |
授業計画・内容 授業方法 |
関係データベースシステムの一つ、PostgreSQLを実際に使いながら学ぶ。PostgreSQLは以下のページからダウンロードできる。 https://www.postgresql.org/download/
第01回はガイダンスとし二回目以降は以下の流れで全15回講義を行う。
・データベースの歴史と今 ・関係データモデルと関係代数(前半) ・関係代数(後半:結合演算・集約演算) ・SQL基礎演習:データの定義と操作/データの問い合わせ ・SQL応用演習:結合・整列・集約演算/ビューとトリガ、アクセス権 ・SQL実践演習:複合的な問い合わせ ・データベースの設計 ・データベースの構成 ・問い合わせ処理と最適化 ・データベースの運用 ・関係データモデル以外のデータベース
教室のPCにSQLの環境は準備されているが、個人のPCにPostgreSQLを入れて、自宅や教室でそれを使っても良い。 https://www.postgresql.org/
【期末試験】 大学によって定められた期末試験期間に期末試験(ペーパーテスト)を行う。 |
授業外学習 |
各回の範囲は事前に教科書で予習しておくこと。 |
テキスト・参考書等 |
教科書 情報工学レクチャーシリーズ「データベース」森北出版 2008 ※講義自体は教科書を元にしたスライドで行う |
成績評価方法 |
基本的には期末テストの成績を元に評価する。ただし講義内で不定期に行われる演習問題の点数も成績に加味する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーの代わりとしてメールによる問い合わせを受け付ける |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
教職(情報)関係科目 |
備考 |
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