授業方針・テーマ |
種と種分化、性と性染色体の進化 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
前半:野澤 昌文 突然変異は生物進化の究極要因である.ゆえに,進化の分子基盤および遺伝基盤を理解することが重要となる.この講義では,野澤が取り組んでいる「性染色体の進化」という研究トピックを紹介してその一端を知ってもらう.受講生は長期進化において分子レベルの進化がどのように生じてきたのかを理解し,また研究者がどのように問題設定をし,研究の過程で生じる困難をどう乗り越えてきたのかを理解することが求められる.
後半:村上 哲明 陸上植物の種のあり方や種分化の様式は,ショウジョウバエなどの動物と共通する点もある一方で,大いに異なる独自な点もある.陸上植物における生殖的隔離の進化,同所的な生態学的種分化,種間交雑と倍数化を伴う種分化などについて理解することが本講義の後半部分の目標である. |
授業計画・内容 授業方法 |
前半:野澤 昌文 第1回:なぜ性染色体の進化が面白いのか 第2回:Y染色体の退化と遺伝子量補償 第3回:Y染色体の消失 第4回:性染色体の入れ替わり
後半:村上 哲明(オンラインあるいはオンデマンドも活用して講義を行う予定、必ず事前にkibacoをチェックすること) 第5回:シダ植物における生殖的隔離の進化 第6回:小笠原諸島における被子植物の同所的な生態学的種分化 第7回:種間交雑と倍数化を伴う網状的種分化 第8回:まとめと考察 |
授業外学習 |
毎回,講義内容の復習を必ず行うこと.
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テキスト・参考書等 |
前半:野澤 テキストをkibacoを通じて配布する.
後半:村上 毎回,プリントをkibacoを通じて配付する.講義の前日までには必ずkibacoをチェックする必要がある。参考書は適宜,講義の中で紹介する.
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成績評価方法 |
前半:野澤 授業参加度,質問や議論に対する受け答え:20% レポート(小テスト含む):30%
前半:村上 授業参加度:10% 試験:40% |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは特に設定しないが,質問したい場合は随時受付けるので,事前にメールでアポイントメントを取ること(野澤 manozawa[at]tmu.ac.jp ; 村上 nmurak[at]tmu.ac.jp ).
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
大学院との共通科目である. |
備考 |
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