授業方針・テーマ |
本授業では,地理学における自然環境のとらえ方について解説し,自然環境の中で相互に結びつく様々な地理的な事象を具体的に読み解いていきます.また,自然と人とのかかわりを踏まえた地域理解についても取り上げ,地球環境問題の解決や持続可能な社会の実現に向けた地理学の役割について議論します. |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
私たちが暮らすこの世界には実に多様な自然環境がみられます.本授業では,地域でみられる自然環境の複雑さや自然と人とのかかわりを読み解くための基礎的な見方や考え方を学びます.特に,自然を構成する諸事象を様々な視点から理解する「みわたす力」と,諸事象の相互関連性に着目してとらえる「つなげる力」を身につけ,自然の全体像を洞察する能力を養うことが目的であり,到達目標となります.
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授業計画・内容 授業方法 |
-授業計画- 1.ガイダンス 2.地理学への招待 3.総合科学としての地理学の基礎 4.地理的な見方・考え方/自然地理学の特徴 5.主題図からとらえる世界の自然(1)地形,気候 6.主題図からとらえる世界の自然(2)水,土壌,生物 7.自然と人のかかわり(1)生活の舞台としての地形 8.自然と人のかかわり(2)気候と生活文化 9.自然と人のかかわり(3)地球環境問題 10.持続可能な発展と地理学 11.自然災害と地理学 12.リモートセンシングを用いた自然環境の把握 13.フィールドワークを通じた地域理解 14.歴史的な視点からみた地域の自然と人間生活 15.自然地理学を学ぶ意義(授業のまとめ)
-授業方法- 授業は,主にスライドと配布資料に基づいて,講義形式で行います.また,授業期間中に,講義の内容に関連した「問い」をいくつか設定し,自分の意見をまとめたり,グループでディスカッションしたりする時間を設けます.
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授業外学習 |
授業前には,kibacoを通じて配布する授業資料に簡単に目を通し,自身に不足している地理学に関わる知識などを事前に把握しましょう.授業後には,講義内容について関連書籍などで主体的に調べて,その理解を深めてください. |
テキスト・参考書等 |
テキストは使用しません. 参考書:小野映介・吉田圭一郎編著『みわたす・つなげる自然地理学』古今書院
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成績評価方法 |
レポート〔40%〕,期末試験〔60%〕 「レポート」では,単元のまとまりごとに課題を提示し,講義内容の理解度を確認します.「期末試験」では,講義内容に関連する設問に加え,地理学の基礎的な見方・考え方,特に主題図の読み取りにもとづいて,自然環境を総合的にとらえる「みわたす力」と「つなげる力」の習得,自然と人のかかわりについての十分な理解が評価の観点となります.
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
講義内容に関する質問は,授業中や講義終了後に随時受け付けます. オフィスアワー:水曜4限(前期)
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
地理環境学科・コース1年次の必修科目 地理環境学科・コースの学習・到達目標との対応:D-1
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備考 |
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