授業方針・テーマ |
建物の構造設計を行う上で,部材および骨組の内部を流れる力(応力)とそれにともなう変形性状を理解することは必須である.この応力,変形等を計算により求めることを構造解析といい,本講義はその第一段階としての入門編に相当する.授業では,はじめの1時間に講義を行い,残りの30分で演習を行うというスタイルを基本とする. |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
力の釣り合いだけを用いて反力および応力を求めることができる簡単な構造(静定構造と呼ぶ)について、反力および応力(軸力・せん断力・曲げモーメント)を求める方法を習得する.これによって建物の構造設計を行う際に必要な基礎的な知識を身に付けることができる.講義の内容はおおよそ次のようである.1.力の合成と分解,2.支点の種類および反力,3.反力の計算,4.断面応力の種類および定義(軸力,せん断力と曲げモーメント),5.応力図の作成,6.トラスの応力 静定構造を対象として,その反力を求められること,およびその応力を求めてそれらを図示できること,がこの授業の到達目標である. |
授業計画・内容 授業方法 |
【授業計画・内容】 1 イントロダクション –なぜ建築構造力学を学ぶのか? 2 力の作用 力の3要素 力の合成と分解…一点に作用する力 一点に作用する力の数式による合成と分解 3 同一点に作用しない力の合成…図解法 力のモーメント 偶力 4 力の平行移動 同一点に作用しない力の合成…数式による方法 分布荷重の合力と作用線 5 力の釣り合い…一点に作用する場合と作用しない場合 反力…支点の種類、構造物の種類(片持ち梁、単純梁) 反力の計算(1) …片持ち梁の固定端における反力 6 反力の計算(2) …片持ち梁式構造・単純梁の反力 7 反力の計算(3) …3ヒンジ構造の反力 断面応力の種類(軸方向力、せん断力、曲げモーメント) 8 応力図の作成(1) 断面応力の図示(応力図)…軸力(N)図、せん断力(Q)図、曲げモーメント(M)図の作成 9 せん断力と曲げモーメントとの関係 応力図の作成(2) …片持ち梁(集中荷重、分布荷重、モーメント荷重) 10 応力図の作成(3) …片持ち梁式構造、単純梁(集中荷重、分布荷重、モーメント荷重) 11 応力図の作成(4) …単純梁式構造(静定フレーム) 12 応力図の作成(5) …3ヒンジ構造 13 トラスの応力 …節点法による解法 14 トラスの演習問題 日本の鉄筋コンクリート建物の紹介(PPTによる説明) 15 まとめおよび質疑応答 学生による授業評価
【授業方法】 授業では,はじめの約1時間で講義を行い,残りの約30分で演習に取り組んで解答用紙に記入する.時間内に解答できないときには宿題とする.その後,教員が模範解答を提示するので自身でチェックして弱点等を把握する. |
授業外学習 |
各授業日に教授する内容について,参考書の該当部分を授業前にひと通り閲読する.授業時間内に終了しなかった演習は宿題として完了させる.また,模範解答と照らし合わせることによって自身の誤りあるいは弱点を改善するように努める. |
テキスト・参考書等 |
参考書:「建築構造の力学」(朝倉書店) 西川孝夫、北山和宏、藤田香織ほか著 |
成績評価方法 |
授業に出席することは学生諸君の本分である.期末試験(85%),および演習提出(15%)によって判断する. 反力を求めることができる,静定構造の梁・柱や骨組の応力図を作成できる,トラスの応力を求めることができる,を評価項目とする. |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワー: 月曜日5限 9号館7階771室 あらかじめメールで連絡してください. 連絡先: kitak@tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
本科目は選択必修科目Aであり,導入科目と位置づけられる. 本科目は建築構造学の学問体系の基礎をなすものである. 授業時間内に演習問題を解くので,電卓・定規・スケールを毎回必ず持参すること. |
備考 |
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