授業方針・テーマ |
It is exercise alone that supports the spirits, and keeps the mind in vigor (Cicero, BC106-43). 一生涯、我々は自身の身体と付き合い、生きていく。生涯を通じて健康であるために、運動・スポーツの実践が有効であることは疑う余地がないが、運動・スポーツを始められない・続かないというという学生も多い。そこで本講義では、運動・スポーツを習慣化するための基礎的素養の育成を目指し、身体活動・不活動と脳の健康の関連について神経科学およびスポーツ科学の視点から講義する。さらに健康増進やスポーツ振興について、最新の取り組みを紹介する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・脳機能に対する身体活動の効用および不活動の弊害を科学的に理解し、その知識を心身ともに健康で活動的なライフスタイルを習慣化するために活用することができる。(幅広い教養としての知識・理解、能動的学習姿勢) ・身体活動/運動/スポーツの違いを正しく理解し、健康増進のために身体活動/運動/スポーツをライフスタイルに取り入れる方法や今後のスポーツ振興について、自身の主専攻の観点も加え主体的に考え、論理的に説明することができる。(総合的問題思考力、論理的思考力) |
授業計画・内容 授業方法 |
【授業計画・内容】 第1回:オリエンテーション(本講義の概要と目的、成績評価方法など) 第2回:健康寿命と平均寿命(現状と課題) 第3回:運動による脳機能の向上(研究史) 第4回:運動と精神疾患(うつ) 第5回:運動と精神疾患(認知症) 第6回:精神疾患に罹患しないために(不活動を知る) 第7回:スポーツを定義する 第8回:スポーツとは 第9回:不活動予防・スポーツ振興(動機づけ、教育、社会の取組) 第10回:文武両道を実現するために 第11回:最新の身体活動研究1(不活動研究の意義) 第12回:最新の身体活動研究2(身体活動量の調節) 第13回:運動を発現・調節する脳のしくみ(運動支援ロボット) 第14回:スポーツ技能・巧みさの科学(運動・スポーツのコツ) 第15回:まとめ
【授業方法】 毎回、講義内容を踏まえた短時間のグループワークを行う。毎授業終了後に、理解度および授業への参加姿勢を評価するためのミニレポートを提出する。 |
授業外学習 |
指定した資料をもとに次回の授業内容について予習し、その内容を理解することに加え、不明な点を明確にしてから授業に臨むこと。 |
テキスト・参考書等 |
授業で用いるスライドは全てkibacoに載せるとともに、資料等を適宜プリント配布する。 参考図書等は、授業内で紹介する。 |
成績評価方法 |
授業回数の3分の2以上出席した者を成績評価の対象とし、以下の観点から総合的に評価する。 ・毎授業のミニレポート(60%)(幅広い教養としての知識・理解、能動的学習姿勢) ・グループワークへの参加姿勢(10%)(能動的学習姿勢) ・最終レポート(30%)(総合的問題思考力、論理的思考力) |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問や相談がある場合は、随時メールで連絡可能である(t-nishijima@tmu.ac.jp)。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
【他の授業科目との関連性】 ・特別な専門知識は必要とせず、講義内容に興味があれば誰でも受講できる。 ・本講座のさらに専門的な内容を扱う科目として、人間健康科学副専攻「応用神経科学」を提供している。 |
備考 |
(注)履修登録者数の上限を設定している科目である。履修登録方法は、教務課A掲示板及び教務課WEBサイトhttps://kyomu.jim.tmu.ac.jp/を確認すること。 |