授業方針・テーマ |
テーマ【地球と人類、地域と我々の将来について考える】 21世紀の現在、人間活動による地球環境の大幅な改変は、人間の生存に重大な影響をすでにもたらしつつあり、今後社会が一体となって、これまでの人間活動の結果を内省しつつ、将来の環境問題にどのように対処していくべきかを本気で考え、行動する時代に突入している。フューチャー・アース(Future Earth)とは、それを学術・研究分野のみならず、社会全体で包摂して取り組む世界的なプログラムを表す言葉であり、本ゼミナールでは、フューチャー・アースの考え方に基づいて地球規模から地域までの環境問題のつながりを理解した上で、直面する環境変化と人間の持続可能性について相互に議論を重ねながら、問題解決の糸口を探求する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
本基礎ゼミナールでは,「地球と地域の環境」をテーマとした個人およびグループ研究を行う。このことを通して、環境に対する理解を深めるとともに、調べるべき課題を自ら設定する能力、課題に対してさまざまな観点からアプローチし解決する能力、グループで協力して仕事をする能力、他者に対して自分たちの考えを的確に伝達できる能力を養うことを目的とする。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 ガイダンス(フューチャー・アースの考え方) 課題:地球のからくりに挑む 第2回 (地球の定員とエネルギー) 第3回 (人類・農業・物質循環) 第4回 (Planetary Boundary) 課題:地球温暖化懐疑論 第5回 (地球温暖化の理解) 第6回 (地球温暖化懐疑論の理解) 第7回 課題:北極は変質した(ロールプレイングゲーム「The Arctic」が伝えること) 課題:人類の繁栄・転換 第8回 (気候変動と社会の転換) 第9回 (人類の発展と将来) 第10回(Gapminderから見えてくるもの) 課題:都市をたたむ 第11回 (日本の都市と人口) 第12回 (日本のスポンジ化と将来) 課題:日本の農山村は消滅する・しない? 第13回 (日本の農山漁村環境) 第14回 (日本の地域づくり) フューチャー・アース学全体のまとめ 第15回 フューチャー・アースとはなにか。まとめの議論
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授業外学習 |
授業では数週分で1まとめの課題を設定し、受講者個人またはグループが発表していく形態を取る。まず課題の主旨を説明し、それに基づくレポートを作成し、次週で各自(またはグループ)ごとに発表をする。その後、発表に付加する解説を加えて、さらにそのレポート内容を深化させる追加の作業を行い提出する。この一連の過程で、課題作成のための資料収集、作図、課題文章作成の事前・事後学習時間は毎週4時間程度のボリュームを想定する。課題作成と合わせたより深い理解のために、授業の配布資料と講義内容をよく読み、理解することを習慣づける。合わせて配付資料や授業中に紹介する引用文献にも積極的に触れるようにする。 |
テキスト・参考書等 |
本ゼミナールの想定する内容の参考書:「地球のからくり」に挑む(新潮新書)、隷属なき道(文藝春秋)、ファクトフルネス(日経BP )、都市をたたむ(花伝社)、農山村は消滅しない(岩波新書) |
成績評価方法 |
グループでの取り組み方、討論への参加状況、発表内容、報告書などによって総合的に成績を評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問等はメールにより随時受け付ける。メールアドレス:yiijima(at)tmu.ac.jp((at)を@に変更のこと) オフィスアワー:(前期)金曜4限(講義前)
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特記事項 (他の授業科目との関連性) |
各課題の発表と討論が基礎ゼミナールの中心になる予定である。受講生の積極的な参加を期待する。
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備考 |
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