授業方針・テーマ |
《メディア理論》 この授業では、メディア環境・メディア文化の歴史と現在を考察するために必要とされる「メディア理論」の基礎を学習する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
さまざまなメディア理論を、メディア環境・文化を読み解くためのツールとして身につけるとともに、それら理論の歴史的背景や、その可能性と限界についても理解を深める。毎回、特定の理論あるいは概念を取り上げ、その基礎的な概念構成およびその適用可能性を、代表的論者のテクストを参照しつつ学習する。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 イントロダクション 第2回 メディア理論の手前で:ヴァルター・ベンヤミン (1) 第3回 アウラとその凋落:ヴァルター・ベンヤミン (2) 第4回 メディアの発見:マーシャル・マクルーハン (1) 第5回 人間を拡張する:マーシャル・マクルーハン (2) 第6回 記号を読む:ロラン・バルト 第7回 エンコード/デコード:カルチュラル・スタディーズのメディア理論 第8回 シミュラークルとシミュレーション:ジャン・ボードリヤール 第9回 速度とメディア:ポール・ヴィリリオ 第10回 リメディエーションという思考:ジェイ・デヴィッド・ボルター&リチャード・グルーシン 第11回 技術と時間:ベルナール・スティグレール 第12回 メディアと精神分析:フリードリヒ・キットラー 第13回 デジタル時代のメディア理論 :レフ・マノヴィッチ/マーク・ハンセン 第14回 続:デジタル時代のメディア理論:キャサリン・ヘイルズほか 第15回 まとめ
【授業方法】 講義形式。理論にかかわるメディア・コンテンツの鑑賞も必要に応じておこなう。 |
授業外学習 |
あらたに学習した諸概念の意味を明確に把握したうえで、次回授業に臨むこと。 |
テキスト・参考書等 |
テキストは指定しない。取り上げる対象ごとに、授業内で参考図書を紹介する。 |
成績評価方法 |
平常点50%、中間試験+期末試験50%。 なお平常点は、コメントカードの提出状況および記述内容によって評価する。中間試験を受けなかった者には、期末試験の受験を認めない。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは設定しない。直接質問したい場合は随時受け付けるので、事前にメールでアポイントメントをとること。メールアドレスは教室で伝える。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・過去に《メディア理論》を履修した者はこの授業を再度履修することはできない。 ・仮に対面とオンラインとの併用(いわゆるハイブリッド)開講となった場合、授業の性質と技術的制約に照らして、オンラインには対面と同等の質を保障できない可能性がある。 ・紹介した文献には可能なかぎり目を通すこと。直にテクストを読む営為を通じて、概念をツールとして使えることの重要性とともに、ツールの限界もあわせて体感してもらいたい。 |
備考 |
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