授業方針・テーマ |
この授業では古代から現代に至る科学の歴史を、古生物学や地質学の歴史を通して概観してゆく。 講義形式をとる。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
「古代から現代に至る科学の歴史」に関して、「科学の時間軸(歴史性)と空間軸(社会性)」を論理的に説明することが出来る。(専門分野の知識。理解、論理的思考力) 「これまでの科学史記述」に関連する情報を収集し、分析・活用することが出来る。(情報活用能力) コメント用紙を通じて、他者に自分の考えを伝え、相手の意見や疑問等を理解しながら協調的に活動できる。(コミュニケーション能力) たどってゆくと、16、17世紀からだんだんと近代化され、現代化されていくのを理解する。さらに、それぞれの時代で科学が社会の中でどんな位置にあったかも理解する。また、女性が科学の中でどんな位置にあったかということも考えていきたい。こうした試みをつうじて、科学の時間軸(歴史性)と空間軸(社会性)を形成し、科学の「いま」への理解を深めていく。
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授業計画・内容 授業方法 |
第1回 シラバス確認・ガイダンス 第2回 『アインシュタインの妻』とかけて恐竜の復元ととく 第3回 恐竜の復元から学ぶこと 第4回 自然史の歴史 第5回 ガリレオから始まる近代科学 第6回 ガリレオの現代的解釈 第7回 ダーウィンは何をしたか 第8回 ダーウィンは地質学者 第9回 19世紀に女性地質学者はいたか 第10回 生物の進化はどう解釈されているか 第11回 日本の進化論受容の歴史 第12回 ノーベル賞とマリー・キュリー 第13回 DNA研究とロザリンド・フランクリン 第14回 現代科学と科学の捏造 第15回 まとめ
視聴覚教材を豊富に利用して、科学をその時代の中で復元していきたい。
授業外学習は細かく指定しないが、予習としては、毎回の授業内容について、自分の知っていることをまとめておくこと。 復習としては、毎回の授業に関係する一般書を1冊は読了することを薦める。 |
授業外学習 |
科学史に関係する本を1冊以上読み、概要をまとめる作業を課す。 |
テキスト・参考書等 |
教科書 特定のテキストはない。以下の4冊は担当教員が執筆しているので、授業内容をよく補完する。 吉川惣司・矢島道子『メアリー・アニングの冒険−恐竜学をひらいた女化石屋』2003年 朝日選書 矢島道子・和田純夫編『はじめての地学史・天文学史』2004年 ベレ出版 矢島道子『化石の記憶―古生物学の歴史をさかのぼる』2008年 東京大学出版会 矢島道子『地質学者ナウマン伝-フォッサマグナに挑んだお雇い外国人』2019年 朝日選書 |
成績評価方法 |
期末試験50%、レポート30%、授業中の発言内容・役割の相互評価20%の割合で評価する。 ・試験については記述式の問題を課し、「古代から現代に至る科学の歴史」に関して、「科学の時間軸(歴史性)と空間軸(社会性)」を論理的に説明することが出来るかを確認する。(専門分野の知識。理解、論理的思考力) ・レポートについては「これまでの科学史記述」に関連する情報を収集し、分析・活用することが出来るかを確認する。(情報活用能力) ・授業中の発言内容・役割の相互評価に関しては、コメント用紙の内容から判断する(コミュニケーション能力) |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは特に設定しない。コメント用紙を通じて、質問を受け付ける。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
関連科目:科学史Aの受講を推奨する。時に、科学の原典、科学者の伝記を読むことを要請する場合がある。 |
備考 |
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