授業方針・テーマ |
「学習・教育の問題をシステマティックに解決する方法の探求」がテーマです。学習科学や教育工学の基本的な知見を活用して、一生学び続ける人になる方法を提案してもらいます。どの学部に所属していても、そして卒業後も問題となる、「よりよく学ぶとはどういうことか」を考えてきます。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
上記のテーマに関する討論、レポート作成、口頭発表、調査を通じて、課題発見と問題解決の基礎的な手法を修得することを目指します。より具体的には、次の3つを達成することも目的とします。 ・「自ら学び、考え、行動する」という能動的な学習姿勢を身につける。 ・「調査し、まとめ、発表(表現)し、討論する」ための基本的な技術・能力を修得する。 ・グループ討論や共同調査を通じて、豊かな人間関係を形成するために必要な力を身につける。 |
授業計画・内容 授業方法 |
【 】内はオンライン教材で学ぶ内容、それ以外は授業中の活動です。オンライン教材受講後には受講ノートの写真を提出してもらいます。 第1回:オリエンテーション(全1年生が受けるオリエンテーションで、教室での授業ではありません) 第2回:担当教員と参加者の自己紹介、この基礎ゼミのルール、システムの使用法説明、評価基準、著作権、学習・教育を科学するとはどういうことかについての講義など 第3回:【学習とは何か】興味関心に基づいたグループ作り 第4回:【レポート執筆の基礎】グループでの調査 第5回:【自己調整学習と自己主導学習】グループ発表準備 第6回:「学習」の改善に関するグループ発表(第1回) 第7回:【インストラクショナルデザイン】グループでの調査 第8回:【教育とテクノロジ】グループでの資料作り 第9回:グループ発表準備、リハーサル 第10回:「教育」の改善に関するグループ発表(第2回) 第11回:【教育評価】個人発表テーマ決定 第12回:【モチベーション】個人発表用資料作り 第13回:個人発表準備 第14回:個人発表(前半) 第15回:個人発表(後半)
ゼミナール型の授業なので、第2回授業を除くと授業で「講義」をすることはありません、予習教材としてオンラインビデオ教材を受講した後、授業中は受講者自身の調査、グループ討論、発表資料の作成、成果の発表を繰り返すこととなります。受講者数にもよりますが、グループは基本的に4人あるいは5人で一組となり、役割を分担して活動します。 |
授業外学習 |
授業外の活動として、オンラインビデオ教材の視聴、発表用の資料作成、期末レポートの執筆などが必要になります。 |
テキスト・参考書等 |
参考書として以下の書籍を指定します。購入することが望ましいですが、経済的な理由で購入できなければ無理をする必要はありません。 ・大島純(編著)『主体的・対話的で深い学びに導く 学習科学ガイドブック』北大路書房 ・鈴木克明(著)『教材設計マニュアル:独学を支援するために』北大路書房 |
成績評価方法 |
ルーブリック(評価基準と評価レベルを使った採点表)を使って、発表とレポートを評価します。発表は3回(各10点、15点、15点)、レポートは1回(40点)あります。これらに加えて、オンライン教材受講後のノート提出(7回×4点=計28点)もあります。採点基準やAIを使って資料を作ったり作文したりする際の注意点は、第2回の授業で説明します。 最後まで受講すれば平均が80点前後(5段階評価で4)になるように設計されていますが、4回以上欠席した場合は成績と関係なく単位を与えませんので注意してください。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
火曜日午後2時以降と水曜日の授業終了後2時間をオフィスアワーとします。質問や相談のある学生は、自由に研究室に来てください。Zoomなどを使ったオンラインの相談でも構いません。予約はなくても構いませんが、他の学生と時間が重複した場合、事前にmat@tmu.ac.jpにメールして予約した学生を優先します。 担当教員の研究室は本部棟3階の326です。連絡はメール(mat@tmu.ac.jp)でお願いします。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
1年前期の選択必修授業ですから前提となる科目はありません。工学的な内容も含みますが、文系の学生にもわかるように設計された授業です。 |
備考 |
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