授業方針・テーマ |
「乱数に親しむ」 乱数とは出鱈目な数(実数,整数を問わない),ランダムに生成される数のことである.講師の専門であるファイナンス(金融)分野以外にも,乱数はいろいろな分野で使われている.コンピュータを使えば乱数は容易に使うことができる. 本講義では,エクセルを使い,自分で乱数を生成して利用することにより,乱数の持つ性質を体験的に学び,乱数を通して確率や確率分布について学ぶ.なお,今年度は講師の専門であるファイナンス,投資に関する話題も多少含めた話を展開する. |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
本講義で習得できる知識は,エクセルによる乱数の生成方法,乱数の性質,幾つかの確率分布,乱数を用いた定量的評価,シミュレーションの実行などである.より具体的には,一様乱数が従う分布と一様乱数の和が従う分布の違い,与えられた分布に従う乱数の生成方法(逆関数法),いくつかの有名な分布(一様分布,正規分布,二項分布など)について体験的に学ぶ.最終的には,エクセルを使い,ごく簡単なファイナンス関連のシミュレーションの実行を目指す.なお,レポートを作成する中で,書き方の基礎についても学ぶことになる. |
授業計画・内容 授業方法 |
以下はすべて予定であり,進捗に応じて適宜変更していく予定である.
第1回 ガイダンス,乱数とは? 第2回 自己紹介 第3回 乱数サイコロ,グループ分け 第4回 円周率 第5回 ランダムウォーク 第6回 乱数の和の分布 第7回 さまざまな分布に従う乱数の生成,正規乱数 第8回 質疑応答 第9回 グループ課題の提示と説明 第10~12回 グループワーク 第13~14回 グループ発表 第15回 最終レポートについて
毎回,半分程度を講義,半分程度を演習(個人またはグループ)に充てる.グループワークでは課題を選び,グループで議論しながら進めてもらう.一部の課題およびグループ課題にはレポートを課す.なお,第2回に想定している自己紹介(一人2分程度)では,パワーポイントやワードなど何らかのソフトを使ってやってもらうことを想定しており,前日までにファイルを教員宛てに送ってもらう. |
授業外学習 |
毎回,講義の中で課題を提示するので,講義時間中に完結しない場合は進めてくること.また,必要に応じて調べものをしてくること.調べものにはデータの検索なども含む. |
テキスト・参考書等 |
特に指定しない.必要があれば講義の中で提示する. |
成績評価方法 |
平常点(授業態度・グループワークへの取り組みなど,30%),プレゼンテーション(30%),レポート(40%)などにより総合的に評価する. 平常点やプレゼンテーションでは,学習内容への理解だけでなく,双方向的な議論への参加(コミュニケーション能力)なども見る.最終レポートはグループ課題をもとに個人で作成し,課題への理解や意見についてまとめてもらう(情報活用能力). |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業開始時に提示する. |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
履修に必要な要件とはしないが,参加者はエクセルとワードを使えることが望ましい.数式の入力,コピー,ペーストなどのほか,簡単な関数も使えることが望ましい. |
備考 |
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