授業方針・テーマ |
【フランス宗教史】 ケルト文化を起源にもつフランスは、初代フランク王クロヴィスの改宗により、カトリック国として歩み出しました。聖王ルイ、ジャンヌ・ダルクのような信心深い人物が生きた中世から、宗教改革、絶対王政、啓蒙思想、フランス革命、ナポレオンの時代を経て、20世紀の政教分離法の成立、そして今日の状況にいたるまで、宗教を軸に、フランスの歴史をたどります。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・フランス宗教史の流れを大きく捉えられるようになること ・時代や人物ごとの特徴、問題点を自分なりに取り出し、考えられるようになること |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 ガイダンス:フランスの宗教 第2回 ガリアのケルト人、ドルイド教 第3回 初代フランク王クロヴィスの洗礼 第4回 シャルルマーニュの聖別式、ローマ式典礼聖歌の導入 第5回 聖王ルイの信仰、茨の冠とサント・シャペル、十字軍 第6回 百年戦争、ペスト、死の舞踏、ジャンヌ・ダルク 第7回 宗教改革、宗教戦争、アンリ4世、ナントの王令 第8回 太陽王ルイ14世、ガリカニスム、ナントの王令の廃止 第9回 啓蒙思想と神秘思想 第10回 フランス革命と教会 第11回 ナポレオン、政教協約、戴冠式 第12回 政教分離と現代のカトリシスム 第13回 現代のフランス社会とイスラム教 第14回 今日のフランス社会と移民の子どもたち 第15回 総括と補足 *授業の進み具合や受講生の関心に応じて、授業計画を変更する可能性があります。
【授業方法】 講義形式で授業を進めます。 |
授業外学習 |
・最終的に、各自一つのテーマを設定し、レポートを作成することになりますので、関連文献を探し、読み進めていくこと。
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テキスト・参考書等 |
毎回プリントを配布します。各回の参考資料は授業の中で紹介します。 授業全体をとおして参照する基本文献は、次の2点です。 ・柴田三千雄他編『世界歴史大系 フランス史』全3巻、山川出版社、1995-1996. ・ミシュレ『フランス史』全6巻、大野一道・立川孝一監修、藤原書店、2010-2011. 手もとにあると便利な一冊:佐々木真『図説 フランスの歴史(増補二版)』河出書房新社、2022. |
成績評価方法 |
レポート:70 %(フランス史の中でとくに興味のあるテーマについて掘り下げ、レポートを作成。字数や書き方については授業の中で説明します。) 平常点:30 %(出席状況、コメント)
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問は授業中および前後、またメールで随時受け付けます。 osuga★tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
フランス語Ⅰ既習者であることが望ましい。 |
備考 |
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