授業方針・テーマ |
《ジェンダー論》講義形式 女のための共闘にはじまったフェミニズムから、ついには<男><女>というカテゴリーを破砕するに至ったジェンダー批評への流れを<ことば・おんな・主体>を柱として概観する。
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習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
フェミニズムからジェンダー論への大まかな流れを把握し、主要な概念・専門用語を理解する。 くわえて、ジェンダー論が人間主体のあり方を問う学問であることを認識し、ことばとアイデンティティの関係を自らの経験に照らして熟考できるようになる。 |
授業計画・内容 授業方法 |
(1回目)フェミニズムからジェンダー論へ (2回目)フェミニスト・クリティーク と ガイノクリティシズムーー読む女性から書く女性へ ケイト・ミレット、エレイン・ショウォルター、上野千鶴子 (3回目)精神分析理論・言語理論とフェミニズムーーことば・おんな・主体 クリステヴァ理解のためのフロイト、ラカン、ソシュール、バフチン (4~5回目)精神分析派フェミニズム(1) ジュリア・クリステヴァ (6回目)精神分析派フェミニズム(2) エレーヌ・シクスー、リュス・イリガライ (7回目)前半まとめ (8回目)構造主義、ポスト構造主義とフェミニズム ディコンストラクション派フェミニズム理解のためのフーコー (9~10回目)ディコンストラクション派フェミニズム バーバラ・ジョンソン、エリザベス・メーシー (11~12回目)ジェンダー批評(1) イヴ・K・セジウィック (13回目)ジェンダー批評(2) ジュディス・バトラー (14回目)ポストコロニアル・フェミニズム トリン・T・ミンハ、ガヤトリ・スピヴァク (15回目)サイボーグ・フェミニズム ダナ・ハラウェイ 、全体まとめ
授業方法:すべて講義形式で行う。 |
授業外学習 |
授業で紹介された文献やkibacoで配付された資料を読み、それぞれが授業全体の流れのなかでどのような位置にあるか確認・考察する。 |
テキスト・参考書等 |
テキスト:資料をkibacoで配布する。 参考書: 江原由美子・金井淑子編 『フェミニズム』 新曜社 1997年 上野千鶴子『<おんな>の思想 私たちは、あなたを忘れない』集英社、2013年 ピーター・バリー『文学理論講義』 高橋和久監訳、ミネルヴァ書房、2014年
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成績評価方法 |
主要な概念・専門用語に関する確認テストを実施する。ジェンダーとアイデンティティ、言葉の関係を理解し、自分のことばで説明できるかどうかを確認するために、中間テスト(1回)と小レポート(数回)を課す予定。場合によっては学期末に記述式試験を行う。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは特に設けない。質問がある場合は事前にメールでアポイントメントを取ってもらえれば随時対応する。メールアドレスは授業開講時に示す。kibacoを通じて連絡してもよいが、その場合は「受信者の電子メールアドレスにメッセージのコピーを送信」にチェックをいれること。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・「表象文化論基礎理論」《批評理論》(水2前)、「文化表象論」《『嵐が丘』を読む・観る》(金2後)との関連性高い。 ・欠席した場合は授業の進度・連絡事項等をkibacoで確認すること。 ・過去に《ジェンダー論》を履修した者はこの授業を再度履修することはできない。
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備考 |
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