シラバス照会

<< 最終更新日:2024年03月13日 >>
基本情報
科目種別 教養 / 生命・人間・健康 授業番号 X0154
学期 前期 曜日
科目 臨床心理学概論(生活の心理学) 時限 2限
担当教員 松岡 努 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
GBC-101-1:全学共通科目

担当教員一覧

教員 所属
松岡 努 大学教育センター

詳細情報
授業方針・テーマ 人は誰しも心を持ち、心を働かせながら社会の中でほどよく適応していくが、ときに心がうまく機能しなくなることがある。そのような状態を理解するための理論や解決するための技法を探求する学術的営みが臨床心理学である。臨床心理学は基礎となる心理学の他領域や近接の学問領域など広範かつ深い知識が必要であるが、本講義ではその入門として、臨床心理学の成り立ちや代表的な理論について概論的な説明を行う。とはいえ、単なる知的な理解に終わらないために、毎回のリアクションペーパーなどを通じて、自らの体験に照らしつつ、積極的に学びを生かしていく機会を設ける予定である。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
本講義では、臨床心理学の歴史や特徴、人のパーソナリティや心の発達、支援の対象となる問題、代表的な理論と技法などについての基礎的な知識を習得することが目的であり、これらの基礎的な知識についておおよそ説明できるようになるのが目標である。また、本講義は大学(学部)における公認心理師受験資格を得るために必要な科目となっている。
授業計画・内容
授業方法
【授業方法】
毎回、パワーポイントを用いながら講義を行う。各回のパワーポイントの資料は、授業開始前までにkibacoにPDFファイルをアップするので、受講生は、事前にPDFファイルに目を通しておくことを勧める。各回の授業の終わりにリアクションペーパーを課すので、各自で授業の理解度を確認するとともに、知識の整理に役立てていただきたい。
【授業計画・内容】
第1回 臨床心理学とは(人の心を対象とすることの難しさなど)
第2回 臨床心理学の歴史(歴史・近接領域・資格など)
第3回 支援の対象となる問題①:心の病の分類
第4回 支援の対象となる問題②:発達障害について
第5回 臨床心理学の理論と実践①:精神分析(フロイトと後継者たちによるアプローチ)
第6回 臨床心理学の理論と実践②:分析心理学(ユングのアプローチ)
第7回 臨床心理学の理論と実践③:人間性心理学(クライエント中心療法)
第8回 臨床心理学の理論と実践④:行動科学(行動療法と認知行動療法)
第9回 発達的視点と支援①:乳幼児~就学前の心理的世界と課題
第10回 発達的視点と支援②:児童期~青年期の心理的世界と課題
第11回 発達的視点と支援③:成人~高齢者の心理的世界と課題
第12回 心理的な問題を見立てる(アセスメント)①:見立ての重要性
第13回 心理的な問題を見立てる(アセスメント)②:心理検査のいろいろ
第14回 心理臨床の現代的な問題
第15回 臨床心理学を生活で活かす
※授業計画・内容・方法は、変更がある場合がある
※受講人数は、大学の方針に従って決定する
授業外学習 臨床心理学は人の心に関する広範な知識が求められる。受動的に知識を取り入れるだけでなく、自らの体験と照らし合わせ、問題意識を持ち、授業外でも関連する知識や考え方を調べるなど、積極的な姿勢で臨んでいただきたい。また、人の心は多様で複雑な対象を取り扱っているため、必ずしもわかりやすい正解があるわけではなく、いろいろな考え方を受け入れていく柔軟性も身につけていっていただきたい。
テキスト・参考書等 ・教科書は指定せず、パワーポイントの資料を配布する。各回の授業前までにkibacoにPDFファイルをアップするので、各自でプリントアウトすることをお勧めする(プリントアウトできない場合は、ノート等を用意することをお勧めする)。
・興味がある人や学びを深めていきたい人は、臨床心理学の流れ(歴史)を理解するために、「臨床心理学小史」サトウタツヤ著 ちくま新書(1656)(800円+税)をお勧めする。
・そのほか、参考文献は授業内で適宜紹介する。
成績評価方法 授業内で実施する確認テスト(4回実施の予定)にて評価する(各回25%x4回)。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
各回のリアクションペーパーにて質問を受けつける。また、授業内で知らせるメールアドレスでも質問を受けつける。

特記事項
(他の授業科目との関連性)
本講義は、大学(学部)における公認心理師の受験資格を得るために必要な科目の一つである。
備考