授業方針・テーマ |
テーマ【日本語教育とDEI】
日頃、疑うことのない教科書や街の中の看板や標識にはさまざまな思想・信条が前提として記述されており、それらに繰り返し接することで、知らず知らずのうちに、それらの前提を受け入れ、社会構造に埋め込まれる危険性がある。日本語教育も同様である。そこには、ジェンダーや外国人に対する意識などについてさまざまな規範性が埋め込まれている。 本基礎ゼミでは、言語景観や日本語教科書の分析を通して、日本語教育という分野に対する理解を深めるとともに、日本語社会の「ダイバーシティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」について批判的に考えることを目指す。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
(1) 日本語教科書分析をとおして、日本語教育についての理解を深めることができる (2) 批判的談話分析やテキストマイニング等、言語分析方法についての技術を身につけることができる (3) 日本語教育についての論文購読を通じて、論文を読み、レジュメをつくる経験を積むことができる (4) 日本やアメリカの言語景観、日本語教科書をDEIの観点から分析し、課題と改善提案を発表することで、口頭発表の練習を行うことができる (5) 発表内容を論文にすることでアカデミックライティングのスキルを高めることができる
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授業計画・内容 授業方法 |
基本的には反転授業方式とする。 事前に講義資料・動画を提示し、授業までに課題を行ってから参加すること。 第1回 全体ガイダンス 第2回 日本語教育をのぞいてみよう1:アメリカの大学の日本語クラスとの合同授業 第3回 日本語教育をのぞいてみよう2:アメリカの大学の日本語クラスとの合同授業 第4回 日本語教科書について知ろう 第5回 日本の言語景観について知ろう 第6回 日本語教育とDEI 論文をレジュメにする1(論文読解) 第7回 日本語教育とDEI 論文をレジュメにする2(レジュメ作成) 第8回 言語景観を分析するための方法論を学ぼう1:批判的談話分析 第9回 言語景観を分析するための方法論を学ぼう2:テキストマイニング 第10回 グループワークと口頭発表(分析) 言語景観の批判的分析 第11回 グループワークと口頭発表(発表準備) 言語景観の批判的分析 第12回 グループワークと口頭発表(発表会) 言語景観の批判的分析 第13回 小論文を書く(アウトライン作成) 第14回 小論文を書く(全体執筆) 第15回 小論文を書く(ピアレビュー、リライト)
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授業外学習 |
事前に指定された講義動画を視聴し、以下の指定された課題を行っておくこと [1]日本語クラスとの合同授業での課題 [2]グループ活動での発表準備(2回程度予定) [3]小論文執筆 [4]その他必要な文献・資料調査 |
テキスト・参考書等 |
適宜配布、提示する |
成績評価方法 |
[1]毎回のミニットペーパー20% [2]合同授業での課題10% [3]グループワークレジュメ作成10% [4]グループワーク口頭発表20% [5]小論文40%
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
月曜3限をオフィスアワーとする。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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